EPS(一株あたりの利益)
●EPSとは
「EPS」は「Earnings Per Share」の略で、
Earnings は 得る、稼ぐという意味の earn の動名詞ですので、得たもの、稼いだもの、つまり、利益のこと。
Per は 〜につき の意味で、
残りの Share はこの場合、株券のことを意味します。
ですので、「Earnings Per Share」は「株券についての利益」つまり「1株あたりの利益」を示します。
式で表すと次のようになります。
●税引き後利益って?
ここで使う「税引き後利益」っていったい何? という疑問が出てきますよね。
企業の会計上の「5つの利益」のうちの一つで、企業の利益のうち最も重要なもので「純利益」とも言います。
ちなみに「5つの利益」というのは次のようなものです。
順に整理しましょうね。
@売上総利益・・・売上高から売上原価を差し引いたもの
↓
A営業利益・・・@売上総利益−諸経費
↓
B経常利益・・・A営業利益−営業外損益
↓
C税引前利益・・・B経常利益−土地や株などの損益
↓
D税引後利益・・・C税引前利益−税金
「税引き後利益」とは上記からもわかるように、会社の売上から全ての経費や損失などを引いた額から最後に法人税などの税金を引いて残った最終的な利益を指します。
法人税率はおおよそ50%ですから、税引後利益は経常利益のだいたい50%の数字になります。
「EPS」(一株あたりの利益)を算出する際には、このD税引き後利益が分子にくるわけです。
「EPS」の値が高いほど企業の収益力は高いという見方ができます。
全ての損益を計上した残りの利益の部分に価値を見出している訳ですから当然のことですよね。
●EPSの調べ方
EPSの値もインターネットで簡単に調べることができます。例えば、Yahooファイナンスで、知りたい会社の会社名もしくは証券コードを打ち込み、「関連情報」欄の「企業情報」をクリックします。
そうすると、その会社の企業情報が出てきます。
欲しい情報は、その中の左のほうの「連結決算推移」の中に入っていますのでそこをクリックします。
「単独決算」のほうでなく、「連結決算」ベースで見ることが重要です。
単体が好調でもグループ全体の決算が悪ければそれだけ評価は低くなるからです。
連結決算の1株当たり利益が業績を見る際の基本になります。
以下はソニー(株)の表示です。
直近の決算での1株当たりの当期利益は 175.90円というのがわかります。
1株当たりの利益は多ければ多いほど企業の収益力は高いということになります。
当期利益は特別損益があった場合などは大きく変動することがありますので、必ず時系列でチェックすることが大事になってきます。
決算推移のところで見ると上記のように3期分まとめて見ることができるので便利ですよね。
●EPSと株価との関係
EPSの変化に株価は追随するということがいえます。
ですから、EPSが200円、10円、300円などのように、波の激しい企業は株価も激しく動きます。
EPSが100円、120円、150円というように堅実に伸びていってる企業が株価も確実に上がっていく企業だということがいえます。
株価をこのEPSで割ったものがPER(株価収益率) となります。